本セッションの内容は以下となる予定です。 - typescript-eslintにおける型情報Lintルールとは何か - typescript-eslintにおける型情報Lintルールの実現方法 - Alternative TypeScript Compilerの動向 (stc/ezno) - Rust製のTypeScript Linterの型情報Lintルール実現方法 TypeScriptを対象としたLinterとして、typescript-eslint, biome, oxc, deno_lintなどが挙げられます。 現在、最も普及しているtypescript-eslintは、tscから得られた型情報を利用して、await-thenable や no-floating-promiseなどのlint ruleを提供しています。型情報Lintルールは、バグの早期発見などの観点で有用です。 一方、Rust製であるbiomeやoxcなどは、Lint実行速度 (パフォーマンス) を特徴の1つとしています。RustからTypeScriptの型情報を取得・利用する方法はいくつかの選択肢があります。 1. TypeScript Compilerから型情報を取得する方法 2. Alternative TypeScript Compilerの利用 3. 部分的な型推論のためのサブセットの構築 (with --isolatedDeclarations option) これらの情報を整理し、Rust製TypeScript Linterの型情報Lintルール実現の模索過程について共有します。