オープンソースのコミュニケーションロボット「ｽﾀｯｸﾁｬﾝ」開発におけるTypeScriptの活用について紹介します。 ｽﾀｯｸﾁｬﾝはマイコンモジュール「M5Stack」を顔に見立てたｶﾜｲｲﾛﾎﾞｯﾄです。M5Stackの開発ではC/C++言語が広く使われますが、Webフロントエンドを生業とする私にとって、組込み機器のUIやネットワークアクセスのコードをCで書くのはとても大変でした。そこで「Moddable」という組み込み向けJavaScriptアプリケーション開発プラットフォームを全面的に採用することで、Webエンジニアにも易しく柔軟なアプリケーション開発を実現しました。 本セッションではｽﾀｯｸﾁｬﾝの動作デモやコードの具体例を見せながら、ロボットや組込み開発においてTypeScript（Moddable）を使うメリットとトレードオフについて紹介します。一例として下記のトピックを扱います。 - ECMA-419に準拠した型安全な組み込みAPIの利用 - グラフィック、ネットワーク、サウンドなどの豊富な機能 - Lint、テストツール、CLIなどのWebのエコシステムとの親和性 - 速度やメモリ使用量に関するトレードオフと対策 TypeScriptでロボットが動く時代。組込み開発を始めてみたいWeb開発者におすすめのトークです！