複雑なビジネスルールに挑む:正確性と効率性を両立するfp-tsのチーム活用術

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セッション

14:00~14:30

課題 特にtoBサービスを開発する皆様、こんな悩みを抱えたことはありませんか? 「顧客がExcelやCSVで入稿した複雑な入力データを、正確かつ効率的に検証しなければならない…」 toBサービスでは、数々のエンティティの関係性について、顧客の業界特有のビジネスルールや法令に基づいた検証を実現しなければならないことがあります。もちろん、検証結果が正確であることは必須ですが、顧客に何度も再入力させないためには複数のエラーをなるべく一度に返却しなければなりません。 数多くのビジネスルールの検証結果を、正確かつ効率的に合成する良い方法はないでしょうか? 解決策 fp-tsの柔軟な関数合成・エラー合成機能 この発表では、複数の医療系SaaSを展開するカケハシにて、エンタープライズな顧客の組織階層を管理・配信する基盤システム「OGAS」の事例を紹介します。「Excel入稿ファイルからツリー形式のデータ構造を組み立てる」という複雑な要件に対し、fp-tsの柔軟な関数合成・エラー合成機能で立ち向かい、検証ロジックの正確さと効率性を両立させることができました。 fp-tsをチームで活用するために さらに、この発表ではfp-tsをチームで活用するための工夫も紹介します。fp-tsは日本語の情報が少なく、neverthrowなどと比べて抽象度が高いため、しばしば敬遠されることがあります。しかし、OptionやEitherだけではなく、これらを柔軟に合成できるpipeやflow、Validationなどの仕組みを活用することで、複雑なビジネスロジックに立ち向かうことができます。私達は、一日二回のモブプロや、すぐに使える社内レシピ集などを通じ、幅広い背景を持つメンバーが活躍できる環境を実現しました。

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kosui

株式会社カケハシ / テックリード

新卒でメガベンチャーに入社し、認証基盤の開発に従事。2022年8月にカケハシ入社。急激に拡大するカケハシのマルチプロダクト戦略を支えるプラットフォームサービスのテックリードとして、開発・運用を行っている。

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